高山かおり
雑誌愛
こたつのある部屋と畑があって店番が入れ替わる変わった本屋・生活綴方で出会った
雑誌好きの高山さん。
初対面なのに話題がピュンピュン飛び交った。語る熱に動かされて作業中だったこたつの部屋にまでお邪魔してしばらく談笑した。
色んな話題をこたつのテーブルに出したまま、なんだか途中でやめた感があったので、
話の続きを聞きたくて ポッドキャストの対談にお招きしました。
高山さんは毎日図書館に通うという。 毎日? それって素敵だ。
そう断言する人に今まで会ったことがなかったし、その一点でも掘りがいのある案件なのだが、、
今回は雑誌の話にフォーカスしないと、、
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雑誌好きは思えば幼少期の定期購読からはじまっていた
と自分のトキメキ(JOY)のルーツを振り返る、 に 至るまでの 雑誌と仕事の遍歴から語ってくれました。
上京してアパレルから本(雑誌)の世界へ、、
未来をいつも思い描いてそこからいまやるべきことを逆算して、人生を進めてきた高山さん
ある時から雑誌という軸をもって世界を視ることを選択したとも言える高山さんが
みずからセレクトした世界の雑誌(連続刊行物)を取り扱うWEBSITE
‘Magazine isnt dead ‘ をたちあげるまでのストーリーは
鮮烈な個人の記憶であり、まるで映画のように登場する人との関わりによって紡がれたリアルな物語でした。
語る熱量は初めて会ったときとまったく変わらず
伝えるスキルはアパレル業界での経験が生きているのだと本人も言う通り、聞く人の耳を捉えて離しません。
熱量は雑誌に対する愛に比例していて、ブレていないし、つねに本気、 なので 受け止める側も強度が試されます。でも、琴線に当たればお互いの熱量は増幅して何倍にも膨れ上がります。
伝える意志が強いほどフィードバックも強いので。。
そうやって人類は伝えあって、影響しあって、、生きてきたんだな、などと話を聞きながら一般化して考えて妙に感心したりしてました。
自分の好きな物、事を伝えるということは、今までもこれからも高山さんのライフワークなんだなとジンジン感じました。
本人の出版されているZINE
”あなたの雑誌遍歴を聞かせてください” という企画(問い)は、それ自体にタイムマシーンのような効力があって、誰もが懐かしい自分の過去にスーーッと戻れたり、忘れていた些細なこと(でも確実に自分の一部を構成しているモノ)を再認識したり、
思い出にまつわる他者のことまで思い出したりもするので まったく目のつけどころ過ぎて最の高でしたね。
うだうだと話すよりもよっぽど人の人生観や趣味嗜好が端的に見えてくるのです。
入り口がPOPだからこそ その問いの効果の及ぶ範囲の思わぬ広さが際立つというのもあります、、(NUNの100の質問 に加えたいくらいです)
花束をイメージして作られたZine 雑誌遍歴を聞かせてくださいの1号から 高山さんの言葉を引用します
・・・本当は、身近な人をはじめこれから出会う人にもしつこく尋ねていきたい-「あなたの雑誌遍歴を聞かせてください」と。
それは私にとって、「あなたのことがもっと知りたいです」という好意を示す言葉でもあるのだ。
まさに愛ではないか、、
これからも高山さんは
振り返ったり、確かめたり、逆算したりしながら自分の好き(JOY)を掘って掘りまくって、それを人に伝えながら自分の道を行くでしょう。
でもその道は一人で行く道ではなく誰かに支えられたり誰かを支えたりしながら行く愉快な道なんだろうと想像しました。
キャラバンやトークショー、ポップアップなどであちこちに出没するようなので
もし出会うタイミングがあったら話しかけてみてはどうでしょう。
間違いなく 真っ直ぐなエネルギーを貰えます。
そして高山さんの愛するMAGAZINEたちを手にとって観てください。もし隣りにいたら濃度高めで解説してくれます
スイッチ入ると壊れたタイムマシーンのように話しはじめますよ。
(高山さんスミマセン、、)
そして、つまり、
高山さんがいる限り Mgazine は 死にません。 と 断言しておきます。
by H
追記
図書館の話、ラジオの話、北海道愛の話、まだまだ話の特集(ネタ)は山ほど持っている高山さん
次の機会あれば 個人的には是非行きつけの図書館話を根掘り葉掘りしたいと思っています。
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関連リンク
Magazine isn’t dead
http://magazineisntdead.com
スノーショベリング・キャラバン
https://www.instagram.com/snow_shoveling_caravan/
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NUN ポッドキャスト #13-1 雑誌愛 前編
NUN ポッドキャスト #13-2 雑誌愛 後篇