始源感

ヒトの条件

向き合い、整え、取りもどす

それは、ふとした瞬間におとずれる

湧き水の音を聞く時
焚火炭火をぼーっと見つめる時に
苔むした圧倒的な巨岩の前で
夕日がオレンジに差し込む雑踏で、路地裏で、
コップ一杯の水を流し込んだときに
古道具屋でときめいたモノに出会った時に
社寺で手をあわせた時に
サウナでひとしきり汗を流した時に

細かな粒子がカラダをさーっと通り過ぎ、
ぽかっとゆるやかでやわらかな穴が空き
雑念に心地よく浸りつつもノイズから解き放たれる
からだの力が抜け、すとんと何かがこぼれ落ち、軽くなる
誰しも経験のある没入感、しずる感
時間がるのかないのかの空っぽ感
いろんなことが整う時間

一瞬だけど永遠
心身がリセットされるbr>
ひとりひとりの始源感