顔のこと

ヒトの条件

仮面とマスク

人の顔は端的にそのまま多様性を示している。
人の数だけ顔があり、世界中どこにも同じ顔は2つと存在しない、、はず。

写真に撮られた顔をカタログ/標本的に並べてみることでそれは際立つ。卒業写真を見るのと似ている。同じ顔なのにこうも違うものかと誰もが一度は思ったのでは?当然個人の識別や認識においてかなりの部分を担っているのも、顔。でもその形状、配置、造形、イメージどこまでが顔として捉えられるのだろうか。ほぼ無作為に顔が羅列されたカタログ的画面をみてあなたは顔に何を思うだろうか、目の色が違う、髪の色が違う、肌の色が違う、ほくろが、髭が、、、

一方、マスク、仮面とか覆面とかお面、覆い隠す、保護するなどを意味する言葉だが石膏などで顔を象ったものを呼ぶこともある。端正なマスクなどという表現もある。

仮面は、人や動物(もしくはほかのものでも)形状の違うものを装着して顔をメタモルフォースする道具なので、儀式や祭り、舞台衣装などに用いられるが、それだけではない。人は素顔の上に化粧やメイクで仮面をつけることもできる。つけまつげやメイクで仕上げた顔、それは見せる為なのか隠す為なのか、、飾ることは同時に隠すことでもあるのだ。もはやそれは何かを演じる為の仮面?あるいはメイクがなくても演じることによって違う人格を現す(偽装する)こともある。
顔の表情に感情が現れる、それを読み取るという人の営みの中で当たり前に行われていたことがコロナ禍においてマスクによって阻害され続けた。
ずっとし続けていたら外すのが恥ずかしくなってきたというマスクのパンツ化現象も起きている。

眉間や目尻のシワは何を物語る? 顔がいいという時その基準はどこにある? 免許の写真がいつも面白いのはなぜ? 小さなこどもが親の絵を描くとき、やっぱり大きく顔を描く気がする、とか、、顔のことで考察したい案件は多々思いつく

顔に刻まれる、顔が語る、、、というように
顔は何かを伝えようとしていて、時に言葉よりも雄弁だ。顔にはいろんな情報が詰まっている。顔に描いてある というじゃないですか。
顔を立てる、顔をつぶされる、顔に泥を塗る、顔向けができない、など、、顔はときに [面目] を表す。
顔は面(おもて)でオモテ(表面)は、外面でもある 
顔は内部と外部が交わるところ。
体のように覆って隠せない場所だけに

常に世界という外部に向き合う[顔]は剥き出しの内面である。

by Hiroshi shimizu

ーーーーーーーーーーーーー顔と仮面の画像コレクションーーーーーーーーーーーーー

FACE FACE FACE : MASK
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マスクコレクション
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