生ノ物【ヒト】

杉本格朗

気になる気の話

杉本格朗さん

こころ漢方という本も出されていろんなメディアにも登場しているのでご存じの方も多いかと思います。
漢方家という肩書で活動されている人がどれだけいるのか知りませんが自分の人生では初めて知り合った生薬を配合する人です。
大学では現代美術を軸に染色やテキスタイルを学び本来細かい配合をしたりすることが好きだったという杉本さん、御本人も一日10回漢方を使う時があるというほど日常的に漢方をとりいれた生活をしています。
生活の中から発見された理解がとても説得力があるのはいわずもがな、実感を伴った経験値に基づいた的確な言葉選びも然り。
問診での安心感とカームな雰囲気はなかなか醸しだせるものではないとおもいます。
本人が言う通り[人に興味がある]ということが彼の漢方家としての基本的姿勢に大きく関わっているのは確かだとおもいます。
病や症状ではなくまずその人がどんな人でどんな状態でどんな環境でいきてきたのか、など
じっくりとプロファイリングに時間をかける問診。
その人の全体性を捉えていくことをされている。
相談している方は聞かれていくうちにハッと自分のことに気がついたりします。
問診で根掘り葉掘り聞かれることがだんだん快感になってきたりしてw
興味を持ってくれている、関心をもってもってくれてる、
一緒に親身になってくれるプロフェッショナルの人がいる、というだけで人は安心するものです。
もちろん処方される薬も、飲み方から、合う合わないなどのアフターケア・調整も柔軟に対応してくれます。
以前#1で話を聞いた整体師の方も言っていました、「職業柄どうしても語弊を招きかねないんですが、人を観ることは楽しいです」と。
やり方は違えど関わる人の日常生活のボトムアップを手伝うということに喜びがある、というのは大事なことで、
仕事としていいなあとおもうところでもあります。
そんな杉本さんと、とにかく気の話 をしたかったんです。
血がめぐる、水がめぐる、気がめぐる/ 漢方でいう気 血 水
気をつけないと見失う論点
気の話は色んな方向から語らないと見えてこない 気がする..
目に見えないものの多くがそうであるように
この話も言葉を使って探している以上なかなか本質に近づけないというパラドキシカルな会話になります。
気の素は精であるということを五行陰陽の見地から話してくれています。
一つの問いの解答からまた問いが生まれ、
尽きない大気の流れのように対談の後もさらに問いが浮かんできます。
人生はなんで?なんで?なんで?の連続です。
今回収録前に気にまつわる言葉思いつくままかなり書き出して一つ一つ検証しようと思ってましたがやっぱり時間が足りませんでした。。
これは、、第二弾もありかもしれない。。

by H

photo by Sana Kondo
photo by NUN

NUN podcast #8
気になる気の話
ゲスト:杉本格朗

【前編 67:00】

【後編 67:00】

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杉本格朗

漢方家

杉本格朗(杉本薬局)

1982 年生まれ。1950 年創業の杉本薬局(鎌倉市大船)の3代目。 大学では染色や現代美術を学び、2008年に実家の杉本薬局に入社。 2021年に表参道GYRE4Fのeatrip soil内に出張相談所「杉本漢方堂 Soil」を設立。
漢方の長い伝統と奥深さに触れ、店頭での漢方相談を主軸に、生薬の薬効、色、香りを研究し ている。漢方の視点から世界中の文化を理解し、暮らしを豊かにする活動をライフワーク としている。
坂本龍一氏主宰のイベント「健康音楽」や「逗子海岸映画祭」、「無印良品」などで、ワークショップ やイベントなどを展開。漢方を日本の文化の一つとして、JAPAN HOUSEやThe Japan Foundation など、海外での講演も行っている。また、漢方の枠を越えて、生薬を使ったインスタレーションを制 作するなど、さまざまな分野で幅広く活動している。
漢方監修 G20大阪サミット「配偶者プログラム」 温泉宿「SOKI ATAMI」 など
著書
「鎌倉・大船の老舗薬局が教える こころ漢方」